銀行(メガバンク)に入社した私が28歳妻子持ちなのに辞めた理由

転職

私は新卒で入社し、約7年務めたメガバンクを退社致しました。

この記事では、私が大企業であるメガバンクに入社した理由と転職した理由を書きたいと思います。

特に若手の銀行員の流出が激しいそうで、転職エージェントさんと話しても「最近、銀行の方からの相談がとても多い」と聞きます。

銀行・信金などに新卒で入社して、「古い企業体質のせいで働きにくい」「今後の会社や業界の行く末が不安」「上司うぜえ」など悩んでいるかたの参考になれば幸いです。

少しでも「転職しようかな?」と思ったら、ビズリーチに登録して外の世界を見ることをおすすめします。たとえ結果的に転職しなくても精神衛生上もメリットがあります(断言)。

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自己紹介

簡単に自己紹介をします。

  • 転職時の年齢:28歳
  • 家族構成:妻(専業主婦)、子ども(0歳)、犬(かわいい)
  • 転職前の年収:700万くらい
  • 転職後の年収:500万くらい

家賃補助など手厚い福利厚生もあったので、待遇面では恵まれていたな~、と思います。

新卒で銀行へ入社した理由

御多分に漏れず、新卒で銀行に行ったのは「なんとなく」です。学生時代にFPの勉強をしたことをきっかけに金融を専攻し、流れで銀行を選びました。

なんだかんだでメガバン後も金融業界にいるので、振り返るとファーストキャリアとしては悪くなかったと思っています。お金周りの仕事は好きなので。

銀行で働いたことで、若手のうちから企業経営者と話し、企業を分析する仕事が出来たのは良かったと思います。

また、部署によっては専門的な知識を深めることができます。不動産ファイナンス、M&Aファイナンス、ストラクチャードファイナンス、あるいは海外勤務など。特定の領域で経験を積めば、転職の際にもかなり有利になるでしょう。

そしてメガバンクを退職した理由

端的に言うと、

  1. 自分の人生の主導権を持てない昭和的な働き方への疑問
  2. 銀行オワコンを肌で感じた
  3. 上司がうざい

の3つです。

自分の人生の主導権がないことに悩んだ

そもそもフルキヨキ昭和の価値観が残る社風は、ミレニアル世代やZ世代と言われる人にとっては馴染まないと思います。終身雇用を前提として業務内容や住むところの決定権を会社に預けるのは、必ずしも全員にフィットするものではないと思います。

妻の妊娠中、突然の地方転勤

銀行員であれば「あるある」の突然の辞令。

本部の某部署に配属され2年。仕事は難しいけれど慣れてきて楽しくなってきた。プライベートでは妻が妊娠。そんなときの遠方への辞令でした。仕事内容もガラっと変わりました。

所詮勤め人は会社にとってコマでしかなくて、さらに私は重要でないコマだという、わかっていたはずのことを改めて思い知りました。

異動を言い渡されたのは妻の妊娠を報告した翌週。しかも赴任先は縁もゆかりもない新潟。

妻の実家の近くに住んでサポートを受けようという僕たちの計画はガラガラと崩れ去りました。

銀行って、発令から異動日まですっごい短いんですね。3日で引継ぎして、その翌日から異動先で業務なんてのが通常スケジュールです。

会社の都合で振り回され、いつ・どこで・誰と・どんな仕事を・どのようにするかということを何一つ自分で決められないことに嫌気がさしてしまいました。

ちなみに、少なくとも僕がいた銀行は、個人の事情なんて毛ほども考慮しません。人事異動なんて玉突きのパズルでしかなくて、自分の希望と関係ない異動は当たりまえ。

社内公募制度はあるし、希望部署や希望業務についてヒアリングはされますが、それが通るのは実績を出しているエリートだけ。

実際に見聞きした事例にこんなのがありました。

・一戸建ての注文住宅の完成と同時に地方転勤。家族も連れて赴任し、建てたマイホームは賃貸に。やっと自分が住めると思ったら、、借主に家がボロボロにされてしまった。

・関西に地縁があり、関西への異動を希望。会社の了承を得たので子どもの学校転入など手続きを済ませたが、なぜか関東へ異動。

まぁ、こんな感じで、会社の都合で振り回されて自分の人生を全うできないんですね。おかしいですよね。

妻は専業主婦。0歳児に愛犬も抱えて「どこまでチャレンジできるかな」という心配はありましたが、とりあえず転職活動をしよう。外の世界を知ろう。そう思いビズリーチに登録しました。

ビズリーチに登録すると、複数のエージェントから連絡を受けます。すぐに転職する意思はなくても、相性の合うエージェントとつながって定期的に情報交換をするのは良いと思います。取捨選択ができるので、「複数のエージェントと接点を持てる」というのはビズリーチの魅力だと思います。

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無理に転職を煽るようなエージェントから連絡が来たら切りましょうね。

古い銀行はオワコン?

銀行はオワコンと巷でささやかれるようになり久しいです。個人的には、「銀行は無くならないが機能は縮小する」と思っています。その代わりテック系の企業が伸びるでしょうね。

若手銀行員はそれを察知し、次々と逃げ出しています。私の肌感覚では同期の約半分が転職しています。

人気就職ランキングでは、三菱UFJ銀行(2位→4位)、みずほ銀行(1位→17位)、三井住友銀行(5位→14位)と大きく順位を落としています。

ランキングで就職先を選ぶのは愚かしいですが、未来を担う若者の目から見て魅力的でなくなったのは事実でしょう。

もっとも、今は転職自体が一般的なものになりつつあり、転職者数自体が増えているので、退職者数が増えているのは銀行に限ったことではありません。

さて、銀行がオワコンと言われるようになったのには、テクノロジーの進化と大企業の鈍重さに原因があると思っております。

例えば、2018年から一般的になりつつあるバーコード決済。市場のメインプレイヤーはPayPayやLINE Pay、d払いに楽天Pay、ゆうちょPayとauPayエトセトラ。

既存金融機関からは、みずほ銀行が主導で、J-coinが開発されましたが、時すでに遅し。三菱FGが開発していたMUFGコインは、名前すら聞かなくなりました。

銀行が、古いビジネスモデルから脱却できずにもがいている間に、スピード感に強みを持つITベンチャーが市場を席巻してしまう。

これは、今後も融資や海外送金分野でもある程度は起きるだろうと思います。銀行の将来を考えて、銀行は成長産業か斜陽産業か?斜陽産業であると言わざるを得ません。

実際、例えば個人の預金・送金についてはメガバンクよりネット銀行のほうが金利や利便性の面で競争力があり、シェアが着々と奪われています。

当時の私はまだ20代。今後成長を見込める領域でチャレンジしたいと思いました。

次々発表される銀行の人員削減

みずほを筆頭にメガバンクが発表した人員削減(自然減なので解雇は無し)や、週休3日4日(ただし給与は減る)という、実質的なリストラ。

自然減での人員削減は、つまり若い新卒の採用や、ほかの世界を知っている中途採用を減らすということです。

ただでさえ閉塞感にモヤモヤしていた私は、このニュースを聞いて「あぁもうダメ」という感じになりました。ほかの人は「クビにはならないのね、やったー」って感じでしたけど。

意外とスキルが身につかない

”普通”の銀行の法人営業を通して身に着くスキルは「財務諸表が読める」「営業ができる」くらいなもんです。転職の際に武器にはなりますが、それほど強い武器にはなりません。ドラクエでいうところの「どうのつるぎ」くらいでしょうか。

もちろん、専門部署での実務経験や専門知識が加わると幅が広がり深さも増します。

銀行の仕事における一定部分は、どうしても社内手続きや報告など事務作業です。事務も大切な仕事ですが、事務職員でない以上は、あまり事務にリソースをかけてもキャリアのプラスにはならないのではないでしょうか。事務楽しくないし。中には「そもそもこの業務は何のためにあるんだろう?」みたいなものも少なくなく、虚しく感じました。

合わない上司の下で限界を迎える

退職当時の上司がTHE昭和マンであまりにも私と合わなかったため、私は精神のバランスを欠いてしまいました。

飲み会に行かないと翌日に呼び出し。1次会で帰宅すると翌日に呼び出し。一緒に客回りに行く道中は上司・部下の愚痴ばかり聞かされました。

トドメは妊娠中の妻から破水した連絡を受けて「東京に行って立ち合いたい」という私をひとにらみして「お前が行っても何にもならねえだろ」とにべもなし。

異動当初から再三「立ち合いたい」ということは伝えていたのですが・・・。支店長に直訴してなんとか東京に向かうも間に合わず、新幹線の中で出産報告を受けました。その時に「やってられん、とっとと転職しよう」と決意しました。

嫌いな人と働くのは、とても辛い。毎朝「会社行きたくねぇ」と嘔吐してました。初めての妊娠中でボロボロの妻に「辞めたい」と何度も相談してウザがられる。そんな日々でした。

わたしがメガバンクを辞めた理由まとめ

  • キャリアもプライベートも会社都合になってしまう
  • 銀行の古い体質、閉塞感に嫌気がさした
  • 退職時の上司があまりに嫌いだった

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こちらは、なぜ”ベンチャーに”転職したのか?をまとめた記事です。

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「終身雇用を維持するのは、企業にインセンティブが無い。」 トヨタの会長がそんな会見をして、世間を賑わ...

その後のキャリアで、この異業種・異職種の企業に行ったことがマイナスポイントになっていると感じています。もし「金融でキャリアを積みたい」「すでにそれなりの経験を金融で積んだ」という人がいたら、私は金融業界内で転職することを勧めます。

反対に、まだ社会人2~3年目くらいで「金融なんてゴメンだ」という人は、リセットして他業界へ転職することもアリだと思います。

そして再就職するも、コロナ後に減給&退職勧奨を受けて再度転職しました。ああ落ち着かない。

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でもおかげで金融業界に戻ってくることが出来ました。今は楽しく働いてます。

具体的な、金融業界での転職を助けてくれた転職エージェントやサービスの紹介はこちらです。よかったらご参考にしてください。

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