【ヤマダ積立】YAMADA NEOBANKは危ない?ヤマダ電機は大丈夫?【結論:大丈夫です】⇒キャンペーン中止!解散!!

投資

こんにちは、わたぱぱです。

ヤマダNEOBANKが年利10%だか18%だかの超お得キャンペーンを実施してTwitter(私はXとは呼びません)界隈をにぎわせています。

“年利実質18%”で話題、ヤマダ積立のページが閲覧できない状態に 今後の方針、同社に聞いた
ヤマダデンキが11月28日までに発表した、積立預金のキャンペーン。破格のポイント還元率からSNSでは...

一部から、「そんなに預金を集めてヤマダは何をしたいんだ」「ヤマダ電機のキャッシュフロー(CF)は大丈夫なのか」といった心配の声が上がっています。

結論からいうと、これを理由にヤマダ電機の業績やキャッシュフローがピンチであるというのは全くの誤解です。

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想定外の申し込みにキャンペーン中止!!はい解散!

後掲の文章で危惧していましたが、キャンペーンごと消滅してしまいました。

ひと口座あたりひと口まで、などの上限設定はされると予想していましたが、常設の5%還元もなくなるとは・・・・。企画担当の人、真っ青だろうな。

いちおう、中止発表前に書いた記事は以下に残しておきます。せっかく書いたので。。。

ヤマダNEOBANK 定期積立キャンペーンの概要

「ヤマダNEOBANK」で展開していた、自動積立預金サービス「ヤマダ積立預金」での積み立てを最終月まで継続して満期を迎えた人に対し、通常の還元として積立総額の5%、キャンペーン特典としてさらに5%の計10%を、ポイントで還元するというキャンペーン

 元本保証かつ最短1年でポイント還元が受けられることもあり、「実質、年利約18.5%の破格のキャンペーン」として話題になりました。

本キャンペーンに対する注意喚起の声

(勝手に引用してすみません。ご迷惑でしたらご連絡いただければ削除します)

まめ太郎さんは、「そこまで大盤振る舞いをしなければならないほどヤマダ電機のCFは厳しいのではないか」という見方をしています。

ヤマダ積立預金の危うさ - 投資のCOFFEE BREAK
財務状況から状況を判断する重要性 ヤマダホールディングスが発表したヤマダ積立預金ですが破格の利回り1...

個人的には「株クラ」と言われる人たちにとっても、銀行代理や預金保険の仕組みなどはマニアックすぎるのかな、と感じました。

ヤマダ電機の財務諸表

いちおう、ヤマダホールディングス(HD)の直近の半期決算をざっと見てみました。

たしかに営業CFはマイナス。投資CFのマイナス幅は拡大。財務CFで補っています。

本業でキャッシュを創出できず、でも投資はしたいので借入をしている感じですかね。

1年以内に返済が迫っている短期借り入れは2,300億円。対して現預金は700億円程度なので、在庫がはけるとかリファイナンス(銀行からもっかい借り入れる)するとか、手立ては必要ですね。

昨年のものですが、JCRでA+の格付けが付与されていますし、リファイナンスに懸念はそれほどないと思います。

そもそもヤマダ電機の財務・業績は関係ない

そもそもヤマダNEOBANKの信用力とヤマダHDの業績は、直接は関係ありません。

その理由は以下の通り。

  • ペイオフ(預金保険)の対象である
  • ヤマダNEOBANKの預金は住信SBIネット銀行の預金である

BaaSの仕組みについて

BaaS(住信SBIのNEOBANK)は、銀行代理という仕組みで運営されています。

【銀行代理とは】

銀行法上の許可を受けた法人または個人が銀行の委託を受けて、銀行の代理店として、預金の受入、融資、為替などの銀行業務をおこなうこと。
銀行代理業務とは、具体的には、銀行のために預金契約等の代理や媒介、資金の貸付け等の契約の代理や媒介、為替取引契約の代理や媒介をおこなうことをいう。

BaaSでは、基本的に以下のような三方好しとなる設計をされます。

  • 事業者(ヤマダ電機):銀行からインセンティブをもらえる、自身のサービスレベル向上
  • 銀行(住信SBI):口座数、預金、利用が増える
  • ユーザー(わたし):事業者ならではの特典(本件はポイント)がもらえる

ヤマダNEOBANKの例でいうと、家電購入やリフォームのローンにつながられれば、より効率的な顧客取り込みが期待できると思います。

一般的には、銀行代理業者が銀行口座を獲得したら、銀行が代理店業者にインセンティブを支払うと思いますが、住信SBIネット銀行は逆に手数料を受け取っているようです。

IR資料に「アカウント手数料」という収益が計上されていることが確認できます。

ヤマダNEOBANKの預金は、ヤマダ電機のBSにもCFにも影響しない

まず、大きな誤解がここにあります。

そもそもヤマダNEOBANKとは?

住信SBIネット銀行と株式会社ヤマダホールディングス(以下「ヤマダホールディングス」といいます。)のグループ会社である株式会社ヤマダデンキ(以下「ヤマダデンキ」といいます。)が提供する「ヤマダNEOBANK」は、ヤマダデンキが住信SBIネット銀行を所属銀行とする銀行代理業者として、各種銀行商品の提供をいたします。
ヤマダNEOBANKでは、「住信SBIネット銀行 ヤマダネオバンク支店」をお客さまに開設いただき、通常の住信SBIネット銀行とは異なるサービスを提供いたします。

https://www.netbk.co.jp/contents/lineup/neobank/yamada/

要するに、ヤマダNEOBANKに預けられた預金は、住信SBIネット銀行の預金である、ということです。

ヤマダ電機は住信SBIネット銀行の口座開設や預金獲得、利用促進をする代理業者に過ぎません。

ヤマダNEOBANKで開いた口座は、住信SBIネット銀行のヤマダネオバンク支店(支店番号204)という専用支店に開設されます。

住信SBIネット銀行の預金をヤマダ電機が勝手に広告宣伝費や仕入れなどに使用することはできません。

したがって、脱毛サロンみたいに預けたお金を流用されて返ってこないなんてことは、考えにくいです。

預金保険(ペイオフ)の対象なので、元本と利息は保護される

定期預金は元本1,000万円までとその利息は預金保険制度によって保護されます。

本キャンペーンの目玉であるヤマダのポイントは利息ではないので保護の対象外ですが、預金が戻ってこないことは、通常は考えられません。

ヤマダ電機の狙いは?

10%超のインセンティブを撒いてまで預金を集める背景は、わかりません!!すんません!

金利のある世界になり、今後も日銀が利上げする公算が一定以上ありますので、住信SBIネット銀行再度に預金獲得の動機はあると思います。

ですので、住信SBIネット銀行がヤマダ電機に支払う、預金獲得に対するインセンティブが増加したのかもしれません。

あるいは、ヤマダ電機にとって大盤振る舞いのポイント付与をしてでも来店を促したい理由があるのかもしれません。在庫を減らしたいとかね。

本キャンペーンから想定される懸念点

とはいえ、うまい話には裏があるというのは世の常。疑ってかかるのは無理ありません。

懸念点についての意見は、引用したまめ太郎さんと同じです。

①キャンペーンの中止、変更の可能性(大当たり)

キャンペーンページが削除されたということが事実であるなら、ヤマダNEOBANKの想定を上回る反響があり、テンパっている可能性があります。

現在はひと口あたり月5万円、ただしひと口座当たり何口でも積み立て設定可能らしいです。

まさか月80万積み立てるぜ!みたいな異常者がゴロゴロ出てくるとはヤマダNEOBANKは考えていなかったでしょうから、今後は口数や金額の上限設定をする可能性があります。

そもそも、10%のポイント還元自体がなくなることもあり得ると思います。

②ポイントが丸ごと吹き飛ぶ可能性

ポイントは預金保険の対象外ですから、もしヤマダ電機が倒産したりしたら、もらえる予定だったポイントはもらえなくなるでしょう。

その場合でも元本(1,000万円まで)と利息は保護されますので、利用者にとっては非常に割のいい施策だと思います。

まとめ:ヤマダNEOBANKが危ない?について

以上、私のわかる範囲で解説してみました。

ヤマダNEOBANKが危ない!が誤解である理由
  • 預金の元本・利息は保護される
  • ヤマダNEOBANKの預金は住信SBIネット銀行の預金なので、ヤマダ電機が使うことはできない

ちなみに、私は口座開設を申し込みました。翌日に開設完了しました!早いね!

でもヤマダ積立の新規申し込みは停止しているようなので、状況が落ち着くのを待とうと思います。

というか、そもそも公開日時を間違えて2000年12月2日にしてしまった説も。。。

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