保護犬を引き取りたい!愛犬を我が家に迎えるまでの全記録と迎えてからの日々

犬のこと

そういえば、相棒わたさんとの馴れ初めを記事にしてなかったので、今更ながら書こうと思います。

一人でも多くの人が、犬を飼いたい、どうせ飼うなら保護犬を引き取ろう、となってくれたらうれしいなぁ。

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保護犬を迎えようと思った理由

元々動物好き、犬好きだったということが理由です。

私の実家ではM・ダックスフンドを2匹飼っていました。

1匹目は近所で生まれた子を譲ってもらいました。
犬を飼ったことで殺処分への問題意識を強く感じるようになりました。

2匹目のダックスを迎える時に、私は保護犬引き取りを親に訴えました。
その時は残念ながら却下され、ペットショップから購入することになりました。

母曰く、「選べない。他の子を見捨てることになる。」

私はそれでも1匹でも救えればいいと思ったのですが・・・。

ま、金出すのは親でしたからね。

自分が大人になったら保護犬を家族に迎えよう!と心に決めていました。

引き取りたくても譲渡してもらえない問題

私は犬ならなんだって好きです。

犬種にこだわりはありませんでした。

血統書付きの犬も、何が混じってるのかわからない雑種も、どちらも犬です。おんなじ。

保護犬を引き取るべく譲渡会に行ったり、保護団体に連絡したり、実際に保護団体へ訪問したりしました。

しかし、なかなか我々夫婦へ犬を譲ってくれる団体はありませんでした。

具体的な原因は後ほど触れます。

保護団体や、預かりボランティアの方にとって、保護犬たちは可愛いわが子のようなもの。

少しでもいい条件の家にもらわれることを望む気持ちはわかります。間違っても、無責任な飼い主に譲りたくないのは、理解できるのですが・・・!

しかし、そんなことを言っている間にも、保健所では殺処分される犬たちがいるのが現実です。

選り好みせず、どんどん引き取らせて、理不尽に奪われる命を一つでも多く救って欲しい、と思いました。

私達が引き取りを拒まれた2つの理由

犬の引き取りって、結構厳しいんですよ。

プライベートにかなり突っ込んでくるのはもちろん、飼育環境の事前チェックやトライアルをクリアしないとならなかったり。

わたさんの引き渡し元だったライフボートさんは、かなりあっさりしたほうだったと思います。

若い夫婦である

若い夫婦だと、今後子供が生まれる可能性があります。
もし、その子が犬アレルギーだったら?引き取った犬をどうするの?ってことです。

実は、このときすでに妻は妊娠していたのですが、私も妻も犬アレルギーではありません。

万が一子供が犬アレルギーでもなんとか飼い続けようと覚悟をしていました。
今思えば早まったなぁ。アレルギーだったらと思うと・・・・。

結果、子供に犬アレルギーはなさそうなのでよかったです。
まともな判断能力がある方は、子供が犬アレルギーでないことが確認できてから飼いましょう

アレルギーがなくても、子どもを育てるのは大変です。特に乳児は。妻にはかなり負担をかけたと思います。

持ち家がない

賃貸住まいだと、引き取りは難しいと言われることがありました。
ペット共生型の賃貸物件とか、最近多いのですが、持ち家のほうが評価されやすいですね。

話がそれますが、高齢の方への譲渡もNGの場合があります。

犬より先に飼い主が死んだらどうすんの、ってことなんでしょう。
しかし、個人的には孤独を感じているご老人と犬はマッチすると思います。

ペット信託」というサービスが出ています。信託を条件に高齢者も譲渡可くらいに変わるといいですね。

ライフボートでわたさんに出会う

たとえ1か所から譲渡を断られても、めげずにいろいろな団体にチャレンジしましょう。

僕の場合は、千葉県柏市にある「ライフボート」が運命の出会いでした。
ライフボート 公式ホームページ

ここは、基本的に雑種の犬が多く保護されています。
生まれて1か月の子犬から成犬まで保護されていました。

もし、子犬から飼いたい!という希望があれば、ライフボートはおススメです。
悲しいかな、一般的に保護犬は成犬・老犬が数多くおりますが、子犬はあまり多くありません。

しかし、ライフボートは子犬も多く保護しています。
わたは、そんな保護された子犬たちの中の一匹でした。

散歩やドッグランなどで出会う、可愛らしい雑種中型犬は同郷であることが多いです。

子犬を引き取るメリット・デメリット

ライフボートの子犬用保護ゲージ

子犬から引き取るのは、いいことばかりではありません。

子犬から育てるメリット

子犬の頃から飼うことで、犬の成長を実感できるという点がいい点です。

わたの小さい時の写真を見返して、「大きくなったなぁ~」としみじみしちゃいます。
やっぱり子犬はかわいいですからね。

あと、しつけが入りやすいです。

元野犬だと脱走の恐れがあったり、虐待されていたコだと心を開いてくれるまですっごく大変だったりします。

わたさんは、犬見知り・人見知りをしないいい子に育ってくれました。

子犬を引き取るデメリット

デメリットとしては、犬がどこまで大きくなるかわからない、という点が挙げられます。
ライフボートで保護されている子は多くが雑種。

大体20kg以内に収まることが多いそうですが、実際にどこまで成長するかは誰にもわかりません

わたもなかなか大きく成長しました。18kgくらいかな。

10キロを超えてくると、公共交通機関が利用できなかったり、小型犬のみOKの賃貸物件は契約できない、など少なからず生活に影響が出ます。

もちろん大きい犬の良さはたくさんありますが、飼育の難易度が上がることは間違いないでしょう。

最初の訪問 とりあえず様子見

ライフボートで保護されていた子犬

事前に施設の雰囲気だけ見たかったので、え一度遊びに行きました。

メールで、伺う日程を調整し、訪問しました。
スタッフの方はとてもやさしく案内してくださいました。

私達には引き取らせてくれない団体が多い一方で、ライフボートの「引き取れる環境と意志があれば譲渡する」というスタンスに感動しました。
というか、そうしないと次の子を保護できないからなんでしょうね。

子犬がたくさん収容されていたのが意外でした。
みんな普通に可愛いじゃん!」と思ったことを覚えています。

かわいいでしょ?

印象的だったのは、ケーズの隅っこでおしっこを垂れ流しながら震えている子です。
さぞ、怖い目にあったのでしょう。
後日、良いご縁があったようなのでうれしかったです。

2回目の訪問 わたさんとの出会い

再度、日程調整し伺いました。

ホームページ上でかわいい子を発見したのでそのコ狙いだったのですが、残念ながら訪問する日までに譲渡されてしまっていました。

しかし、もしかしたら他にピンとくる子がいるかも、いなきゃ他の日にまた来ようと思って訪問。

そして、わたさんに出会いました。

わたは、6匹兄弟で、兄弟まとめて保護されていました。
兄弟もみんなかわいかったので、みんな引き取り手はすぐ見つかったようです。よかったね。

引き取る子を決めても。即日譲渡ができない場合があります。

それは避妊・去勢手術が終わっていない場合です。
子犬の場合、多くが即日譲渡はできません。

幼い時の手術は、体に負担がかかりすぎてしまうからです。

わたも去勢がまだだったので、手術後に改めて引き取りに来ることになりました。

初対面の僕のそばでくつろぐ大物具合に惹かれました。

3回目の訪問 ついに引き取り

約2週間後、わたの手術が終わったと連絡を受け、引き取りに行きました。

引き取るときには、去勢、ワクチン(2回目)、マイクロチップが済んだ状態です。

それらも込みで3万円でした。

ちなみに、自分で動物病院で去勢すると費用は3万円、避妊の場合は5万円程度に費用が発生します。

うーん、圧倒的コストパフォーマンス。

書類を書いたり、受け取ったり、庶務事項などの案内をされてから、わたを連れて家へ帰りました。

わたと過ごす日々

子どもが生まれたこと、親のサポートを受けられない地方に転勤になったことが災いして、なかなか大変な日々を送っています。

わたは、生後3か月で旅行に一緒に行ったり来たばかりの頃はお腹を壊していたしおしっこ外すしお留守番が嫌いだったり家のものを破壊したり。毛が抜けるから掃除が大変だったり、毎日散歩に行くのは多少負担だったり。わたが音を立てて寝てる子が起きてしまい妻がキレたり。

でも、わたがいると家が明るくなります。癒されます。

こんな可愛い存在が、保健所で殺処分されかねなかったなんて信じられません。

わたは可愛いから、私が引き取らずとも誰かしら引き取ったとは思いますが。

わたのおかげで多くの出会いがあった

わたのおかげで、知り合いがいない新潟で、いい友人を作ることが出来ました。

プライベートで一緒に遊ぶ友人は何人か出来たし、お泊りするほど仲良くなった人もいます。

普通に社会人やっていて、ここまで新しい人間関係を築くことができることはあまり多くはないと思います。

散歩をしているといろいろな人に話しかけられます。

普通に会話する仲になった人も多いです。

新潟ではおばちゃんからナスの漬物もらったりしました。なんでだ。

犬専用のインスタアカウントを立ち上げて、せっせと更新しています。

インスタ上で仲良くなった人もいますし、実際に会ったわんちゃんもいます。

旅行先でフォロワーさんと会ったこともありました。

保護犬だって、雑種だって、血統書付きの犬と何ら変わらない

わたと散歩していると、よく声をかけられます。

「なんていう犬種ですか?」と尋ねられることが多いです。

「雑種です~。保護犬なんで、何が混じっているかわからないんです~。」

と回答すると、大体の方が「へ~。でもキレイですね~。」と言ってくれます。

褒められているのですが、私はいつもここでちょっと引っかかります。

保護犬=可哀そう、雑種=キレイではない、というような固定観念があるように感じてしまうのです。

私自身、わたを引き取る前はそう思う部分もあったので、気持ちはわかりますが。

わたは、綺麗でとてもかわいいです。かっこよくて美しいです。

血統書付きの犬と比べても見劣りしないと思います。

どんな犬も、中身は「犬」なんです。

一緒です。変わらないんです。

犬を飼う時の選択肢として、保護犬の引き取りが決して特別なものでない世の中になればいいな、と思います

わたさん、これからもよろしく!

最後に

ペットのおうち」というサービスで、引き取り手を募集している犬を探すことができます。

命の期限が表示されていて、心が痛みます。やるせないです。

当時は知りませんでしたが、「OMUSUBI」という保護団体と、引き取り手を直接マッチングさせるサービスもあります。

毎日、飼い主を求める犬が追加されております。

私は、死ぬまで犬と一緒に生きたいと思います。

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