クラウドファンディングとは?サービスや案件を比較します

投資

こんにちは、わたぱぱです。今回はクラウドファンディング・ソーシャルレンディングについてまとめてみました。

私は金融業界のすみっこで草を食んで生きています。仕事柄こういったクラファン業者さんとやり取りをすることもあります。自然と興味を持ったので、調べた内容をまとめます。

クラファンには商品や名誉をリターンとする類のものもありますが、この記事ではあくまで投資としてのクラファンをご紹介します。

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クラウドファンディングとは?

さて、クラファンとは何でしょうか。

クラファンとは、多くの人々からインターネット上で小額の寄付や投資を集め、プロジェクトやビジネスの資金調達を行う手段のことです。

クラファンを利用する場合、資金提供者は、プロジェクトやビジネスに対して資金を提供し、その代わりに将来的な利益や報酬を受け取ることができます。例えば、新しい製品の開発に資金を提供する場合、製品が市場で成功すれば、投資家はその成功による利益を得ることができます。

不動産を投資対象にしたクラファンも多くあります。これは2017年に不動産特定共同事業法(不特法)が改正され、不動産業者がクラファンを利用した資金調達を行いやすくなったことが背景にあります。

クラファンの特徴は、事前に利回りが確定していることが特徴です。ただし、貸付金が焦げ付いたり、利回りに不動産の値上がり益を考慮していた場合に想定価格で売却できない、など利回りが実現しない可能性はあります。

それどころか、貸付先が破綻したりしたら1円も返ってこない可能性すらあります。

その分、社債や国債に比べて利回りが高いものが多いです。一方で株式のような値動きもないので、おおむねミドルリスクミドルリターンの投資商品と言っていいと思います。

では、実際のクラファンのサービスを見ていきましょう。

不動産系クラウドファンディング

不動産を投資対象としたクラウドファンディングです。投資対象が分かりやすいので、案件の検討がしやすいです。

また、対象物件を担保とするケースがほとんどなので、1年も返ってこない事態にはなりにくいと思います。

老舗!Owners Book

不動産クラウドファンディングの老舗、オーナーズブック。

運営元はロードスターキャピタル。東証プライム上場なので安心できると思います。

案件は国内の不動産で利回りは5%台程度まで。

先着順の場合、案件が瞬間蒸発してしまうことも多い点が玉に瑕。

OwnersBook

東証一部上場!プレファン

プレファンは1997年創業の上場企業プレサンスコーポレーションが運営するクラウドファンディングです。

投資対象は自社が開発・管理しているマンションです。

実際の案件を見ると投資期間は6カ月程度と短期なので、おそらく銀行に融資を返済してから売却するまでのブリッジファンドのように使っているのではないかと思います。

プレサンス自身が劣後出資をするので、期待利回りに実際の家賃収入が至らなくても、ある程度は九州可能です。また、EXIT価格が想定より安くてもプレサンスが劣後出資分まではその損失を被ってくれるので、安心です。

もちろん元本保証ではありませんが、運営母体が上場企業であることと、劣後出資をプレサンスがしてくれる点は評価できると思います。

プレファン

博多発の新星!ゴコウファンド

博多の株式会社五黄不動産が運営する不動産クラウドファンディングです。1954年創業の株式会社占部組の子会社です。クラファンへの参入は2021年9月と最近で、知名度はあまり高くないです。そのため、案件が瞬間蒸発するストレスはなさそう。

五黄不動産が全案件に劣後出資するのは安心材料です。

実際の案件を見ると、利回りは4.9%~6.5%に特別分配金を加えてプラス1%くらい。過去実績だと大阪の商業ビルとコンビニを対象にしています。

運用期間が長く、最短投資期間3年の制限があり、ファンドの運用期間は30年を見込むものもあります。

毎月運用報告が送られてくるので、定期的なモニタリングも容易です。

案件も無茶がなく、かつ長期で投資可能な点も魅力だと思います。変にギラついてなくて個人的に好印象です。

ゴコウファンド

利回り高め!ビクトリーファンド

ビクトリーファンドは1997年設立のカチデベロップメント株式会社が運営する不動産クラウドファンディングです。

投資対象は首都圏もしくは郊外で、土地・戸建・分譲マンション・一棟ものマンションと投資対象は幅広いです。

利回りは8%~10%程度で割と高め。ただし、EXITのキャピタルゲインを想定利回りに加えているので、多少割り引いて考えたほうが無難かと思います。

劣後出資についての説明はWEBページ上にありますが、実際に案件を見ると劣後割合の記載がないので、優先出資だから安心とは考えない方がよさそうです。

victory fund

ボロ施設投資!?BATSUNAGU

BATSUNAGUは、1997年創業のリムズのグループ会社である株式会社LimbsCapitalが運営する不動産クラウドファンディングです。

特徴は地方の築古物件を投資対象としている点。新潟の海の家や北海道の古民家再生など、地方創生につながる案件を扱っているので、そういった活動に興味のある方はどうぞ。

案件としては難しくなるので、リスクは高いと思います。その割にリターンも6%程度とさほど高くないですが、ユニークだと思います。

BATSUNAGU

高利回り!COZUCHI

COZUCHIは、二桁以上の利回りの案件もあるソーシャルレンディングです。ただし、利回りには将来EXITした時のキャピタルゲインも含んでいることがあり、何ら利回りが保証されているものではありません。

以下のバナーからファンド一覧を確認していただければ、むしろ想定利回りを上回ってクローズしている案件が多いです。これは最近の不動産相場の高騰を受けたものだと思います。

案件は都心の案件が多く、最近は再開発など大規模なものも取り扱っています。

COZUCHI

不動産でないクラウドファンディング

ここからは不動産以外を投資対象にしたクラファンをご紹介します。投資対象は国内外の企業や個人のケースが多いです。不動産より目利きが難しいように感じますが、利回りは高めなものが多いです。

Bankers

バンカーズは、クラウドファンディングの形式で企業に対して融資を行うサービスです。

イメージは社債に近いと思います。ただし、社債で資金調達を行うことが出来るのは財務がピカピカの会社だったり大手に限られます。バンカーズはそこの隙間を埋めるサービスです。

セイムボート出資といって、バンカーズも投資家として案件に参加しています。なので、無茶苦茶な案件はないと見ていいと思います。

利回りは3%~5%程度が多いです。

ガバナンスがガタガタすぎて撤退したSBIソーシャルレンディングのユーザーを引き継いだことで、業界でも有数のユーザー数を誇るサービスになっています。もちろんガタガタのがバンスは引き継いでないので安心してください。

バンカーズ

大手企業に融資!ファンズ

ファンズは上場企業向けの融資をクラファンを通して行うサービスです。

不動産系の貸付先・案件が多めですが、マイクロファイナンスや仮想通貨、EV充電など様々な案件があります。

貸付先が良い企業であるため、金利は低めで2%くらいです。

Funds

大和証券とクレディセゾンの子会社!ファンベスト

大和証券・クレディセゾンが共同出資したFintertech株式会社が運営するクラウドファンディングです。

利回りは2%~3%と他社比低め。その分質の高い先に厳選しているとのことですが、正直そういった印象は持ちませんでした。

貸付先は国内外の企業ですが、実際の案件では国内不動産会社向けが多いです。しかも大手というわけではなく、中堅中小のデベロッパーって感じです。

不動産会社向けの場合は対象の物件も決まっているので、案件によっては不動産クラファンと大差ないかもしれません。

あとはモンゴル商業銀行向けの案件も。2023年3月時点では不動産とモンゴル商業銀行しかないので、今後の拡大に期待したいです。

新規会員登録、投資実行で2,500円分のAmazonギフト券がもらえるキャンペーンが開催されています(2023年3月)。是非機会を見逃さず!

Funvest

海外向けクラファン!クラウドクレジット

クラウドクレジットは海外、特に発展途上国の企業や個人に対して貸し付けを行うサービスです。

利回りは10%前後のものもあり高いです。しかし案件自体のリスクも大きいし、外貨建てであれば為替リスクも発生します。

よく契約締結前書面やファンドの紹介ページを読んでから投資の意思を決定したほうがいいと思います。

女性支援のファンドなど、SDGsの観点でも妙味はあると思います。

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