株式投資・投機において、機関投資家のポジションはとても重要な情報です。
機関投資家の空売りポジション保有及び変動については報告義務が課されています。報告しなければならない条件はおおまかに言うと以下の2つ。
- 発行済株式総数の0.25%以上、かつ、50 売買単位超の空売りポジションを保有することとなる場合。
- 金融商品取引所は、提供された残高情報(ポジション情報)をとりまとめて、インターネット等 を通じて1年間公表する。
(参考)大和総研レポート
この記事では、機関投資家の空売り(ショート)ポジション動向の調べ方についてまとめます。先に概要を書くと以下の通り。
- 空売りネットとIRバンクが便利
- どっちを使うかは好みの問題
空売りポジションをチェックする方法
1次情報を取りに行くなら、東証HPを確認するのが最も良さそうです。エクセルファイルで情報がまとまっています。
使い勝手はあまりよくさそうなので、まとめてくれているWEBページをチェックするのが実用的だと思います。空売りネットが有名ですが、IRバンクにも同様のページがありました。
空売りネットとIRバンクの共通点と違い
おそらく、どちらも東証からデータを読み込んでいるので同じアウトプットになると推測されます。念のためチェックしました。結論、同じアウトプットでした。
アウトプットが同様か確認しました
東証のデータはこちら。2157 コシダカHDの空売り情報を参照します。
- 4/28 ゴールドマンサックス
- 4/30 モルガン・スタンレー
こちらは空売りネットでコシダカHDを検索した結果。
こちらはIRバンクでコシダカHDを検索した結果。
やはりどちらも同様のアウトプットが出ています。ということは、どちらも信頼性があるので、シンプルに好みの方を使えばいいということになりますね。
IRバンクと空売りネットの見易さの違い
どちらも、空売りのポジションごとの参照(新規・増加・減少・解消)が可能です。また、機関投資家ごとに参照したり銘柄ごとに参照することも可能です。
以下は売り増し銘柄一覧からUTグループ株式部分のキャプチャです。空売りネットには増加株数が掲載されているので情報が多いです。
全体感はIRバンクの方がつかみやすい
IRバンクのトップページを見ると機関投資家のポジション動向がまとまっており、全体感を把握するのに効果的です。
空売りランキングは空売りネットのみ
空売りネットには空売り比率・残高・増加率・減少率のランキングが掲載されています。自分が注目していた銘柄が載っていたら要チェックですね。
サッと確認するならIRバンク、じっくり確認するなら空売りネット
まとめると、マジで好みの問題ですね。どっちも活用するのが最もいいでしょうけど。
個人的にはスマホでトップページに行ったときに、スクロールだけでポジション増減・新規解消が見られるIRバンクの方が見やすいように感じました。空売りネットだと、各項目に飛ばないと確認できませんので。
あと、IRバンクだと銘柄名検索をすると直接詳細を確認できますが、空売りネットだと銘柄名⇒証券コード⇒詳細となるので少し手間が増えますね。
増減株数や再INの場合は前回の日にちが記載されており、ランキングも便利なので、じっくり調べたいときは空売りネットの方がいいかもしれません。
ついでに株探でロングポジションも確認しましょう
空売りも重要だけど、「じゃあ機関投資家が買っている銘柄をチェックしたいよ」と思うのは自然なことだと思います。
機関投資家に関わらず、企業の株式の5%超を保有した場合は開示する義務(5%ルール)があります。株探がその情報をまとめてくれています。
ちなみに1次情報を取りに行くなら、EDINETの書類検索で「大量保有報告書」にチェックを入れて検索すればOKです。
私は楽天証券を利用しています
楽天証券のおすすめポイント
- 日本株はもちろん、米国株もアプリで取引可能!アプリが使いやすい!
- iSPEED日経テレコンで日経新聞の記事が無料で読める!
- 楽天銀行と連携すれば銀行の普通預金金利が0.1%(メガバンクの100倍)!
- 楽天カードも活用して楽天経済圏でお得にポイントをGET!
コメント