花粉症って辛いですよね!
薬を飲んでも効かなかったり、効いてくれても副作用でだるくなったり・・・。
目がかゆい、鼻水が止まらない、上あごや耳の奥まで痒くなる。
最低最悪のコンディションが数か月継続するなんて、人生損している気分になります。
そんなあなたに、朗報です。
数年薬を服用し続けることで、花粉症体質が改善する治療があります!
それは
舌下免疫療法
といいます。
この記事は、実際に花粉症の僕が、舌下免疫療法を通して体質を改善する軌跡をありのままに書き留めたものです。
服用を始めた年のシーズンは、「症状軽くなったかな?」という感じ。
その次の年は薬を飲まなくても平気になりました!体質が変わった!
そもそもシダキュア~舌下免疫療法~とは?
アレルゲン免疫療法の一つ
アレルゲン免疫療法とは、アレルギーの原因の物質(アレルゲン)を投与することで、体を慣らして症状を抑えようという治療法です。
3~5年続ける必要がありますが、それで体質が改善し、永遠に花粉症から解放されるなら・・・。
やる価値ありますよね。
アレルゲン免疫療法には、皮下免疫療法(注射)と舌下免疫療法(薬を口に含む)があります。
花粉成分を体内に取り入れる治療法のため、花粉症シーズンが始まってからでは、治療は開始できません。アレルギー反応が強く出すぎるからです。
シーズンオフのうちにさくっと始めちゃいましょう!
6月あたりから始めるといいみたいです。
具体的な治療法
薬の中にはスギ花粉の抽出物が入っています。
それを、毎日舌の下にしばらく保持した後に飲み込むことを継続します。
現在花粉症対策で、世に出回っているのは、スギ花粉の治療薬のみです。
ダニアレルギーの治療薬はあります。花粉症でないですけど。
花粉症治療薬は2種類!シダトレンとシダキュアの違い
以前からあった「シダトレン」に加え、2018年6月に「シダキュア」という新薬がリリースされました。
妊娠をきっかけに中断しているのですが、花粉症の症状はかなり軽くなりました。
以前は、薬を服用しても症状が出ていたのが、今では薬なしでけろっとしています。
「シダトレン」と「シダキュア」の違いは大きく2点です。
シダキュアは錠剤、シダトレンは液体
シダトレンは液体です。冷蔵保存が必要なので、お出かけ時に携帯することが困難でした。
シダキュアは錠剤なので、携帯が容易です。
シダトレンは2分間口内に保持しますが、シダキュアは1分でOKです。
シダキュアは水分に触れるとすぐ溶けます。濡れた手で触らないように。
唾液も飲み込まず、一分待機した後に飲み込みます。
新薬か、そうでないか
新薬は、2週間分しか処方することができません。
そのため、シダキュアを選択した場合は2週間に1度病院へ行かなければなりません。
正直、2週間ごとに病院に行くのはかなりめんどくさいです。
一方シダトレンは1か月分処方されるので、1か月に1度の通院で済むわけですね。
2019年6月にはシダキュアの新薬扱いが終わるので1か月ごとでOKになります。
それまではシダトレンを服用するのもいいかもしれません。
舌下免疫療法にかかるコスト
まず、治療前にアレルギー検査をする必要があります。
スギ花粉に反応がなければやっても効果ないですからね。
39種類の検査で5,000円くらいかかりました。
舌下免疫療法は、保険適用なので3割負担です。
薬代は、2週間分で自己負担1,110円。
診察代は580円でした。
初回のみ1週間で再度様子見、以降は2週間ごとになります。
1年たてば新薬でなくなるので、1か月ごとでOKです。
ざっくり計算すると、
- アレルギー検査5,000円
- 薬代ひと月あたり2,000円
- 診察代ひと月当たり1,000円
3年続けたとして、合計10万円くらいですかね!
月々の支払いは3,000円くらい!
今後の人生、花粉症に悩まされずQOL(クオリティ・オブ・ライフ)が改善するならば、安いと思います。
副作用はあるの?
個人差はありますが、副作用はあります。
アレルゲンを体内に入れる治療法ですので副作用でアレルギー症状が出ることがあります。
特に初めの2週間ほどは出やすいですが、だんだん収まります。
しかし、アナフィラキシーショックなどの重大な副作用も起こりうるので、始めは平日の午前中などの病院に駆け込める時間に行うよう指示されます。
また、最初は軽い薬から始めて様子を見て通常のものにシフトします。
実際に服用してみて
僕が初回投与した時は全くもってなんの症状も出ませんでした。
しかし、治療開始から1週間、2000から5000にグレードアップしたシダキュアを服用すると、舌下が腫れたり痒くなったりしました。
5000にしてからしばらくは服用するたびに舌の下が腫れてしまいました。
段々と副作用は軽くなり、2週間くらい経過すると症状は出なくなりました。
スギ花粉しか効果がない
スギ花粉の薬しかありません。
なので、スギ花以外のアレルギー反応が強い場合は効果が薄い、もしくは無い可能性があります。
蛇足ですが、ダニアレルギーにお困りの方は、「ミティキュア」という薬で、シダキュア同様の治療を受けることが出来ます。
シダキュアは効果はあったのか?来たぜ!花粉症シーズン!
2019年2月。
花粉症のシーズンが開幕しました。
時々うっかりサボりつつもシダキュアの服用を継続してきました。
薬を飲まなくても何ともないです。
お医者様が言うには、花粉症の症状で駆け込んでくる人が増えてきたとのこと。
これは効果出てるのでは!!
3月に入り花粉シーズン本格化
流石に影響ゼロとはいかないようです。
くしゃみ・鼻水に悩まされています。
とはいえ、シダキュア服用前と比べると全然ラクです。
花粉が多い日は薬を飲めば問題なし。飲まない日がほとんどです。
目のかゆみは一切感じません。
継続服用し、来シーズンはもっとラクになることを期待します。
とりあえず、アレルギー検査だけでもしましょう
体質は変化します!
私は、10年以上前に検査をしたときは、ヒノキ・ブタクサ・卵白に反応が出ていました。
ところが今回の結果はスギ花粉への反応が大きくなっていました。
たしか、以前検査した時はスギふんへの反応はレベル2とかだったはずですが、レベル5に。
これはスギ花粉対策しないと。
他にも、ブタクサの反応が弱まってカモガヤ、オオアワガエリへの反応が強く出ています。
カモガヤ、オオアワガエリはそこら中にある雑草です。
5~6月は彼らのシーズンなので、僕が最近しんどかったのは彼らのせいです。
受けたことがある人も、僕のように体質は変わることがあります。
時間が経っていればもう一度受けてみてもいいんじゃないですかね。
「SLITサポート」アプリのご紹介
治療サポートアプリがあります。
iOS版、android版両方あります。
SLITサポートの機能について
服用通知
毎日、設定した服用時間になったら知らせてくれます。
いつも「おっ、忘れてた!」ってなるので助かっています。
服用サポート
タイマーです。飲み込むタイミングを教えてくれます。
よくわからんゲームで時間を潰す機能もあります。
日記
服用記録、通院日を記録できます。
症状グラフ
記録した症状をグラフで表示します。
花粉シーズンは飛散量と症状をグラフで表示します。
花粉飛散情報
住んでいる地域の花粉飛散状況を知ることが出来ます。
シダキュア服用の軌跡
ここから下は、シダキュア服用日記です。途中で辞めちゃってましたが。。。
治療開始
2018年7月、治療を開始しました。
始めは、シダキュアを飲んでから30分病院で異常反応がないか様子見。
特に反応はありませんでした。よかった。
始めの1週間は、体を慣らすために花粉成分少なめの薬です。薬のパッケージに2000と記載されています。
1週間後から、5000と記載されている強い薬になります。
2回目の通院は初回の1週間後、それ以降は2週間ごとの通院になります。
お医者さんから聞いたこと
備忘も兼ね、お医者さんに教えてもらったことを記録します。
妊娠・授乳中は注意!
妻は、妊娠をきっかけに中断しました。
長期中断した場合、再開するときはまたイチからだそうです。
花粉シーズンはどうしたら?
花粉の成分を飲んでる一方、花粉が飛散したら症状がひどくなるのでは、と思いました。
シーズンでも、薬は飲み続けるように、とのこと。
ただし、花粉症の症状が出たら症状を抑える薬を併用しても構わないそうです。
飲めないときは?
たまに飲み忘れたとか、体調不良で飲めないときは無理しなくていい、とのこと。
2~3日飲まなくても大丈夫みたい。
口内炎や、歯の治療などで口内に傷があるときは、むしろ服用は避けるべし。
子どもは何歳からできる?
特に決まりはないそうです。
実績では、5歳の子が治療を開始したケースがあるとのこと。
年齢によるものではなく、ちゃんと一分口内で保持することができるようなら問題なし!
開始から1週間
1週間たつと、薬が弱めの2000から通常の5000に変わります。
変えたばかりの時は反応が出やすいそうです。
僕も、アレルギー反応が出ました。
なんか舌の下が痒い。腫れてる気がする。
徐々に慣れるまで、我慢です。
開始から3週間
開始から3週間、5000になってから2週間。
シダキュアを服用しても反応しなくなりました。
あとは、毎日忘れず継続するだけです!!
服用のコツ
口内が乾いていると、薬が貼りついて接触している箇所に強い反応が出ます。
僕は、デキモノみたいになりました。
唾液を口内に溜めて、薬が溶けるようにしてあげたほうが薬が広範囲に行きわたり、症状が分散しました。
お酒を飲むとどうなる?
アルコールを摂取した状態でシダキュアを服用しました。
普段より反応が強く出ているような気がします。
花粉成分への反応が強い方は、アルコールを飲んだ時は控えたほうがいいかもしれません。
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